むくみがとれる薬ラシックスにも併用禁忌薬が!?ラシックス使用上の注意点を守り、安全にダイエットしましょう。

ラシックス(利尿剤)とは > ラシックスの注意点

利尿剤ラシックスの注意点

むくみ顔やパンパンに張った脚・・・など、むくみはいつも悩みのタネ。
さまざまあるむくみ解消方法を試してみても、結局次の日の仕事などで顔や脚がパンパンになるなんてこともざらだと思います。

そんな時に、サッとむくみを解消してくれるのがラシックスです♪

むくみをいともカンタンに解消してしまう魔法のようなお薬になりますが、薬である以上はいくつか守らなければならない注意点があります。
中には服用してはいけない方や、服用に注意の必要がある方もいます。

「むくみを取りたい!!」という気持ちばかりが先行してしまうと・・・思わぬ副作用を招くことにもなりかねません。
健康にむくみ取りするためにも、ラシックスの注意点をいっしょに確認していきましょう!!

ラシックスを服用できない方

残念ですが、次の4つのどれかに該当する方はラシックスを服用することはできません。

①無尿の患者さん
無尿とは、おしっこを貯めておくタンクである"膀胱"におしっこがない状態です。
この状態でラシックスを服用しても利尿効果を期待することはできません。

②肝性昏睡の患者さん
重い肝臓障害があって、肝臓の機能が果たせなくなった時に見られる精神神経症状を"肝性昏睡"と呼びます。
症状の重さを5段階(Ⅰ~Ⅴ度)で表し、ラシックスの副作用にある低カリウム血症により肝性昏睡を悪化させる恐れがあるので服用することはできません。

③体液のナトリウムやカリウムなどが明らかに減少している方
ナトリウムやカリウムなど、からだの中のミネラルのバランスが崩れている方がラシックスを服用すると、"電解質失調"を起こす恐れがあります。
電解質失調は総称になり、低ナトリウム血症・高ナトリウム血症、低カリウム血症・高カリウム血症、低カルシウム血症・高カルシウム血症などを起こすようになります。
場合によっては、重い症状がでることがあるのでラシックスの服用は控えるようにしてください。

・筋肉の異常
→筋肉痛、麻痺

・意識障害
→痙攣

・心機能の異常
→心不全、不整脈
など

④スルフォンアミド誘導体に過敏症(アレルギー)の既往歴がある方
スルフォンアミド誘導体はサルファ剤と呼ばれる抗菌薬になります。
サルファ剤には、次の4つがあります。

・スルファメトキサゾール
・スルフイソミジン
・スルファジアジン
・ホモスルファミン

これらの成分に過敏症の既往歴がある方は、アナフィラキシーなどを起こす恐れがあるのでラシックスの服用はできません。

必ず①から④までをチェックするようにしてください。
「ラシックスを服用できない方」に該当しなければ、次は服用に注意が必要な方を確認しましょう!!

ラシックスの服用に注意が必要な方

服用に注意が必要な方というのは服用はして良いものの、慎重な服用が望まれる方です。
ラシックスの服用になんの問題もない方にくらべ、服用することで病気を誘発したり悪化させることがあります。
少し項目が多いですが、注意の必要がある理由も添えて解説していきます。

①進行している肝硬変がある方
肝性昏睡を誘発する恐れがあります。

②重い冠硬化症や脳動脈硬化症の患者さん
急激な利尿作用が現れた場合、血栓塞栓症を誘発する恐れがあります。

③重い腎障害がある患者さん
排尿が遅れ、血中濃度が上昇します。

④肝臓の病気、肝機能障害がある患者さん
肝性昏睡を誘発する恐れがあります。

⑤あなた自身または両親、兄弟に痛風または糖尿病がある患者さん
痛風の発作、糖尿病の悪化の恐れがあります。

⑥下痢や嘔吐がある患者さん
電解質失調を起こす恐れがあります。

⑦手術前の患者さん
昇圧アミンの作用を弱めることや、ツボクラリンなどの麻痺作用を強める恐れがあります。

⑧ジギタリス剤、ステロイド剤、ACTH(副腎皮質刺激ホルモン)、グリチルリチン製剤などを服用している患者さん

⑨減塩療法を行っている患者さん
低ナトリウム血症を起こす恐れがあります。

⑩全身エリテマトーデスの患者さん
症状を悪化させる恐れがあります。

①から⑩に該当する方が絶対にラシックスを飲んではいけないという訳ではありませんが、一時的なむくみ解消とリスクを比較すると服用しない方が良いかも知れません。

ラシックスの併用禁忌薬

ラシックスといっしょに飲んではいけない併用禁忌薬はありません。
ただし、併用に注意が必要な薬があるので、次の併用注意薬を確認しましょう!!

ラシックスの併用注意薬

ラシックスとの併用により、効果を強めたり、弱めたり、副作用のリスクを高める可能性があるのが併用注意薬になります。

>>ラシックスの効果

>>ラシックスの副作用

もし常用している薬などがあれば、該当しないかしっかりチェックしておく必要があります。
どうしてラシックスといっしょに飲む時に注意が必要なのか、理由も添えて解説していきます。


■昇圧アミン

・アドレナリン
・ノルアドレナリン

ラシックスと併用することで、昇圧アミンの作用を弱めてしまう恐れがあります。
手術前に昇圧アミンを使用する場合、ラシックスの服用は控えるようにしてください。


■ツボクラリンや類似した薬

・ツボクラリン塩化物塩酸塩水和物

ツボクラリンの麻痺作用を強めてしまうことがあります。
手術前にツボクラリンやその類似薬を使用する場合、ラシックスの服用は控えるようにしてください。


■その他の降圧剤

・β遮断薬など

ラシックスにも降圧作用があることから、併用により降圧作用を強めてしまう恐れがあります。
併用の際は、降圧剤の用量を調整するなどしてください。


■ACE阻害剤・A-Ⅱ受容体拮抗剤

ACE阻害剤やA-Ⅱ受容体拮抗剤は、高血圧症の治療薬になっています。
ラシックスを服用している際に、2つの薬どちらかを"はじめて"あるいは"増量した時"に血圧の低下や腎不全などの腎機能を悪くしてしまうことがあります。
なので、ラシックスの服用を一時的にストップするか、減量するなどしてください。


■アミノグリコシド系抗生物質

・ゲンタシン軟膏
・アミカシン

アミノグリコシド系抗生物質は、赤ニキビ、おできなど、細菌による皮膚の感染症の治療に用いられる薬です。
ラシックスといっしょに服用することで、副作用にある"聴覚障害"を強めてしまう恐れがあります。
場合によっては、永続的な「難聴」になることがあるので併用には注意してください。


■シスプラチン

シスプラチンはガンへの効果が認められている、抗ガン剤治療の中心的な役割を果たす薬です。
ラシックスといっしょに服用することで、副作用にある聴覚障害を強める恐れがあります。
場合によっては、永続的に「難聴」になることがあります。


■セファロスポリン系・アミノグリコシド系の抗生物質

・ゲンタシン軟膏
・アミカシン
・コアキシン

ラシックスの作用にともない腎臓での薬の濃度が高くなり、腎毒性が強まる恐れがあります。


■ジギタリス剤

・ジギトキシン
・ジゴシン

ジギタリス剤は、心不全などの治療に用いる薬です。
ラシックスといっしょに服用することで、ジギタリス剤の心臓への作用を強める恐れがあります。


■ステロイド剤・ACTH(副腎皮質刺激ホルモン)・グリチルリチン製剤・甘草(かんぞう)を含んだ製品

・コルテス軟膏/クリーム
・強力ネオミノファーゲンC
など

ラシックスといっしょに服用することで、カリウムが過剰に放出されるようになります。
それに伴って、「低カリウム血症」が起こることがあります。


■糖尿病の治療薬

・スルホニルウレア系の薬(SU薬)
・インスリン

ラシックスといっしょに服用することで、糖尿病治療薬の作用を著しく弱めてしまう恐れがあります。


■SGLT2阻害剤

SGLT2阻害剤は、糖尿病の治療薬になります。
ラシックスの利尿作用を強めてしまい、「脱水症状」を起こすことがあります。
いっしょに服用する際は、ラシックスの用量などを調整するようにしてください。


■リチウム

・リーマス

リチウムは、躁病や躁うつ病に用いる抗躁薬です。
血液の中でリチウムの濃度などが高まり、「リチウム毒性」を強める恐れがあります。


■サリチル酸誘導体

・サリチル酸ナトリウム
・アスピリン

サリチル酸誘導体は、代表的な解熱鎮痛剤の1つになります。
ラシックスとサリチル酸誘導体が競合し、サリチル酸誘導体の排泄が遅れることがあります。
これにより、「サリチル酸誘導体毒性」が現れることがあります。


■非ステロイド性消炎鎮痛剤

・インドメタシン

非ステロイド性消炎鎮痛剤は、いわゆる痛み止めのことになります。
いっしょに服用することで、ラシックスの利尿作用を弱める恐れがあります。


■ベネシッド

ベネシッドは、痛風や高尿酸血症の治療に用いる薬になります。
ラシックスといっしょに服用することで、尿酸の排泄を促す作用が弱まる恐れがあります。


■テグレトール

ラシックスといっしょに服用することで、「症候性低ナトリウム血症」が現れる恐れがあります。


■その他の強心剤

・アデール

ラシックスにより電解質失調が起こり、併用によって不整脈が現れる可能性があります。


■サンディミュン

サンディミュンは、免疫抑制剤になります。
ラシックスの副作用である高尿酸血症と、サンディミュンの尿酸塩の排泄阻害により、副作用である「痛風性関節炎」を起こす恐れがあります。


■V2-受容体拮抗剤

V2-受容体拮抗剤は、新しいタイプの利尿剤になります。
ラシックスといっしょに服用することで、利尿作用が強まる恐れがあります。
脱水症状には、十分注意するようにしてください。

>>ラシックスの作用

ラシックス服用後の注意事項

最後は、ラシックスを服用してからの注意事項です。
服用後の注意は、4つあります。

①電解質失調や脱水症状に注意
ラシックスの利尿効果は、急に現れることがあります。
電解質失調や脱水症状を起こすことがあるので、服用は少量からはじめるようにしてください。

②常用する場合
一時的なむくみの解消であれば、毎日服用する必要はありません。
しかし、高血圧症や病気によるむくみを改善するのであれば、毎日服用する必要こともあります。
毎日服用することで電解質失調のリスクは高まるので、定期的に病院で検査を受けることをオススメします。

>>ラシックスの飲み方

③血圧の低下
ラシックスの服用により血圧が低下することがあります。
血圧の低下により、"ふらつき"や"めまい"といった症状が現れることがあるので、服用後の高所での作業や車の運転などには十分注意してください。

④夜間の排尿を避けるために
ラシックスの利尿効果により、トイレに行く回数が増えます。
就寝してからの排尿を避けるために、日中の服用が望ましいです。

ラシックスを"服用できない方"

"服用に注意が必要な方"

"併用禁忌薬"

"併用注意薬"

"服用後の注意"

これらの順でラシックスの注意点についてご紹介してきました。
服用するにあたっていくつものルールがあり、きちんと守らなければ健康を害してしまうことも・・・
ルールを守って、むくみ解消にラシックスを取り入れてみてください。

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